よこはま若者サポートステーション
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15歳~40歳までの就労支援施設です。個別相談を中心としながら、一人ひとりの「働くまでの道のり」を一緒に考えます。多くの機関や団体(人)との関わりの中で皆さんが社会の中で自分らしく生きていけるよう私たちは皆さんの活動を応援しています。

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ステップアップが難しい労働環境
こんにちは。凸です。
今日は夏らしい天気が戻ってきました。といっても、もう9月。もう秋なんですね~...。年を経るごとに1日が本当に短く感じます。朝起きたら、夜になってるくらいの感覚です。こうやって年を取っていくんですね。人生なんて短いもんですな~。

とババくさいことを言っておりますが、皆さんはいかがお過ごしですか?

さて、今日は「ステップアップが難しい労働環境」というテーマにしました。

「派遣」という働き方が増えてきて、就職超氷河期世代の1/3がこうした派遣などの非正規雇用で働いていると言われていますし、ある人は生活のスタイルに合わせ、派遣と言う働き方を選択していますが、多くの人にとっては、正社員になりたくとも、派遣で働くしかない、という状況に置かれているのではないでしょうか。

私たちの親世代(団塊の世代あたりでしょうか。)までは、「終身雇用」というものが当たり前の世界でした。一度入った会社を定年まで勤め上げる。もちろん正社員で。これが当たり前の世界。
だから、私たちの親というものは、当然「正社員になりなさい!」という話になってしまうわけです。

ですが、私たちにとって、「正社員」というものは、もはや「特権階級」の域に入っています。これはそこまで極端な表現ではないと思います。なりたくても、なれない。
一方で、非正規雇用が増加したことで「正社員」の人にも多くの負担がかかっていることは、「名ばかり管理職」等の労働問題が示している通りです。

どっちに転んでも、今の日本の労働環境は「誰もが働きにくい。生きにくい。」ものになってしまっています。

そして、私が一番気になるのは、「ステップアップができない」環境です。
つまり、労働市場が雇用形態によって、固定化されていると感じます。例えば、正社員は正社員での転職をしていく、非正規雇用(派遣等)は非正規雇用の中で転職をしていく。景気が良くなった、団塊の世代が退職することで正社員になった人もいるとは思いますが、団塊の世代の退職がひと段落すれば、またもとの通りになるでしょう。

ドラッガーという有名な経済学者・社会学者は、「これからはジェネラリストではなく、スペシャリストが求められる社会になる。ブルーカラー、ホワイトカラーという分け方以外に、新しく「知的労働者」が出てくるだろう」(ちょっとまとめてしまっていますが)というようなことを言っています。

私が、会社員をやっているとき、確かに、そう思える場面がありました。
初めて会う人との会話で、
「何やってるんですか?」と聞かれると、会社名ではなく
「マーケティングでプロモーションを担当しています。」と仕事内容を説明することが多かったです。
これも前述したドラッガーの本にも書いてあることですが、私自身も体験しています。

スペシャリストになる、ということは一見何も問題ないように思えますが、逆に言うと、「それしかない」状態になることもありそうです。例えば、マーケティングをやっていた私が、今から「総務を目指します!」と言ったところで、何もできないし、雇ってくれないでしょう。
私は、それ以外の仕事の教育を全く、受けていませんから。もちろん、それが本当に自分に取っての適職であれば、全く問題ない。むしろ、それのスキルをひたすら上げていけば良いわけですから、幸せな人生を歩むことになりそうですね。

これは非正規雇用で働いている現場の人にも言えることではないでしょうか。
工場で毎日、ラインの中で仕事をやっている。単純作業の繰り返しに自身のキャリアアップを望めない。ですが、それ以外の仕事を見つける術もスキルもない。だから、それをやるしかない。こうした声を聞きます。

一人ひとりの業務内容が固定化することで、そこから外れた人がまた別の場でチャレンジをしていく、という機会すら奪っているような気がします。これは、若年労働問題でも同様のことが言えます。

こうした問題一つとっても、「固定化」という問題が出てきます。

サポステでも毎日のように聞かれる「いじめ、不登校、ひきこもり、貧困、虐待、精神疾患」といった問題も同様です。これは社会全体で共有すべき問題であるはずが、一部の「特別な人たち」の問題にされ、一部の「善良な支援者」によって解決されればいい、と思われているところに、柔軟ではない頭の固い社会の姿を垣間見る気がします。
支援者がどうあがこうが、実際に彼らの働く場所、生きる場所を持っている社会(企業・学校・町などのコミュニティ、個人)が変わろうとしなければ、彼らの状況は根本的には変わらないのです。だからこそ、サポステから進路決定した多くの若者が半年ほど経つと、様々な困難な状況を抱えて戻ってくる、あるいは、働きながら苦しい思いを吐露しにやってくるのです。
意気揚々と社会に飛び立っていってほしい。そうした彼らの希望を持ち続けられる社会であってほしい。

岩波新書から出ている湯浅誠氏の「反貧困-すべり台社会からの脱出」の前書きを引用します。

「私たちは大きく社会を変えた経験を持たず、それゆえにどうしてもそうした希望を持ちにくく、社会連帯を築きにくい状況にある。しかし、他方で、アメリカ合衆国のようい貧富の差が極端に激しい社会に突入していくことには、多くの人が抵抗感を抱いてもいるはずだ。
「このままではまずい」と「どうせ無駄」の間をつなぐ活動を見つけなければならない。(以下略)」


私もまだまだ知識不足ですので、言葉足らずの部分があるのですが、湯浅氏のこの言葉に深い共感を覚えました。

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